イララモモイ先生の、付き合えなくていいのに、109話と110話の感想です。
最終章ということで、それぞれの想いが交錯してきましたね。
※付き合えなくていいのに、のネタバレをしています。まだ読んでいない方、これから読む方は気をつけてください。
109話感想
えりこが、時彦にバンドを
「最後までがんばろうね」
と言われたこと+花野先輩から
「付き合ったら理由がなくても会いに行けるよ」
との複合的なセリフにより、えりこが恋愛に思いを馳せることになったようです。
バンド活動を終えたら、時彦に気軽に会えなくなってしまうかもしれない。でも花野先輩から付き合えば理由がなくても会える…とアドバイスくれた、とえりこが悩んでいますが、元々えりこって、人の意見に惑わされずに自分を持っているキャラだと思うので、ここで花野先輩の意見に耳を傾けたのは、時彦と会えなくなるかも、とタイムリミットが迫っていたから焦りもあったかな、と感じます。
特に親しくなかった花野先輩より、現在恋愛している親友の美玲に相談するのが1番良いのかなと思うのですが、えりこ人の悩みには一生懸命寄り添うけれど、逆に自分の悩みはあまり人に言わないタイプみたいだから、美玲に相談する選択肢は今現在ないのかな、とも感じます。
そしてえりこ、時彦を夕飯に誘いました!勇気出しましたね!頑張った!
3年間一緒にいて同じバンド組んでいて2人でご飯食べに行ったことなかったのか!とびっくりしましたが、良く考えてみたら私も大学のときサークル仲間と複数ご飯は行ったことありますが、特定の異性と2人きりはなかった笑
時彦の返事待ちで次回に続くとなっていましたが、どうするんだろう。イララ先生のコメントが「いけー!」だったので、ああ、これは断られる流れだな……と察しつつ、次週へ続きます。
110話感想
あー…やっぱり断られちゃった…
前回のイララ先生コメントで不穏な空気ありましたもんね…
時彦、わかりやすくなりましたよね。えりこに飲み誘われて、今までは喜ぶ方の意見を言っていた(飲みに行っていた)と思うのですが、旅館の女将、愛子さんにアドバイスされたあたりから変わったのかな?という印象です。
つまり人が喜ぶ方の選択をせず、自分の気持ちを大切にしはじめたのかな?と感じます。
詩歌が時彦としばらく会わない宣言してから3年経ちましたが、その会わない間に詩歌は本来の穏やかな性格に戻っていて(壮絶な頑張りだったと思います。一言では表せないくらいの努力ですよね…)「ちょっと水勢強いかな!」あたりの時彦の好みドストライクの髪型にもなっていましたね。当時の気持ちを詩歌を見た瞬間、一瞬にして思い出したのだろうな、と私は感じました。
詩歌と再会した時彦が、また当時の詩歌への気持ちを再燃させたのかな…?と読み取れるような時彦の最近の行動です。
対比が際立つように描かれていたと思うのですが、詩歌から誘われたら2人きりで会う時彦でしたが、えりこから誘われたら断る、しかも
「えーっと……ごめん……今日はちょっと……アレで…」
と言い訳もしどろもどろで、完全になにも用がないけど飲みたくない気分…か、詩歌以外の女性と2人きりで行きたくない…か、あんまり考えたくないですが、えりこと2人きりでは行きたくない…のどれかなのかな、と私は考えました。
このときの時彦の態度、えりこと詩歌との対比が際立ちすぎて、私は心がドキドキしてしまいました。
えりこの行動をハラハラしつつ見て、過去の自分に重ねてドキドキしてしまったんですね。
詩歌は選ばれる側、モテる女の子側の立場で、私はえりこ側だったなあ…とかしんみりと考えてしまいました。
ただ、詩歌は容姿に対して誰よりも過去にコンプレックスを抱いており、それを相当な覚悟と精神力で凌駕し、今の詩歌があるので、その並々ならぬ努力を「容姿がいいから選ばれる側」と軽々しく言うのは憚られるんですよね。
詩歌を見るとその壮絶な覚悟に涙が出てくるので、なんとか幸せになって…!と応援しています。
もちろん、時彦もえりこも、みんな幸せになって欲しいのですが、女性2人が時彦を好きな以上、3人共傷付いてしまいますよね。
時彦がどちらを選んでも、3人共傷を負う感じがします。
ただ、3人がナオミの境地の選択をした場合は、その限りではないですね。
誰も傷付かない選択をするのか、えりこ・北山の場合はどうなのか、見届けたいと思っています。
付き合えなくていいのに、を楽しむ皆さんと一緒に楽しめたら嬉しいです♪
コメント