コナリミサト先生の、凪のお暇11巻の感想を書きたいと思います。
※凪のお暇のネタバレをしています。まだ読んでいない方、これから読む方は気をつけて下さい。
#六十円め【凪、運命を感じる】
慎二が北海道に逃げてきましたね!
凪の言う通り、自分のオリジナルの逃げるで!
慎二の交友関係クラッシャーされてしまい、円から逃げてきたわけですが、結構色々投げ打ってきてびっくりしました。
慎二はお兄さんの教訓から、逃げるのを極度に怖れていましたから、その呪縛を凪の電話一本でいとも容易く呪縛から解かれたのが驚きでした。
逆に言えばそれほど円や仕事に追い込まれていたんだな、という印象です。
仕事の鬼として生きることを決めた円に、家庭に入ると勘違いしてプロポーズして…人生詰んだ感じがしたのかもしれませんね。
仕事を円に奪われていく焦燥感やプライドがぐちゃぐちゃに混じり合い、糸が切れてしまったようでした。
ここで円は東京で自分の母の自叙伝を読んで【運命の2人】の奥付けの向こう側のネタバレに思いを馳せ、お母さんを受け継ぐ決意をしていますが、
お母さんに倣い営業部のエースと結婚する
大阪では間違えたからリセット、東京でやり直し
やっぱり私には我聞さんが必要、他の誰にも渡したくない
という、合理主義的な思考で慎二を離したくないような描写が入っていました。びっくり!
めちゃくちゃ可愛くてモテモテな円ですが、思考は冷静だし、野心もあるので、けっこう男前な思考をしているんですね。
これは並の男性だと太刀打ちできませんね。
痛快な人生を送れそうなタイプですが、普通に乙女な思考の部分もあるので、ガッツリはあ乙女思考が邪魔をしてしまっている印象です。
割り切れば多分人生を無双できる子だ…
そしてサークルクラッシャーなのに名前が円…
皮肉が過ぎる。
この辺りもう慎二は凪しか見えておらず、円のことは全く眼中にないです。
慎二、強がっていますが、凪に救いを見出している迷える子羊化してますね。
#六十一円め【凪、アテンドする】
慎二、円がまだ恋人なのに、凪になびき過ぎて大丈夫?と心配になります。
バレなければいいや的な思考をしていそうですが、あまり心の浮気していたら円も絶望しちゃいますよ…
ゴンさんと凪は付き合ってないため、慎二と仲良くしてもお咎めなしですが、慎二はアウトでしょ…プロポーズまでしておいて…なんて、思ってしまいました。まあしょうがないか、救いを求めて逃げてきたから。
それから東京では夕お母さんがアパートのみんなと交流しますが…
吉永さんの隣に越してきた人が武さんじゃないの!?と感じましたが、まさかね…
世間は狭すぎになるから、そんなわけないですよね…?
あと、やっぱりみすずさんいいなあ…みすずさんとうららちゃんがこの漫画の私の清涼剤です。
そして北海道では、凪と慎二が2人きりで買い出しドライブに行っていますが、これは…
円からしたらきついな〜…
婚約者が元カノの元に逃げて、ドライブデートか…きつい、私からしたら。
別れてあげようか!慎二よ、円と別れてからイチャイチャしようか!
ただ円は人生の歯車に慎二を噛ませると決めていますよね…
別れるとき揉めそう…ご両親に紹介されちゃいましたからね…あとまた最後に円を抱いてから別れそう…
#六十二円め【凪、露知らず⑪】
夕さんのターンでした。東京で、絶対に叶えたい夢を見つけることが夕さんの絶対に叶えたい夢でした。
武さんはそんな夕さんのことを笑わなかったんですね。
凪に似ていますね、武さんの髪。ふわふわで。
みすずさん、やっぱりいいです…凪のお暇の中で1番好き…
美人で優しくて颯爽と重機動かして…うららちゃんをしっかり育てて…夕さんに付き合って武さん探したり…「無二ですっ!」のところと、「どうか、ひとつ、どうか、どうにか…」のところ。
夕さんに寄り添うところ、いいな…と思ったら、凪にも寄り添ってくれる母性溢れるところもいい…
みすずさん、好きっ!
#六十三円め【凪、露知らず⑫】
みすずさんに癒やされた前回から打って変わり…マーくんパパ…やってくれましたね。ドカンと特大の親の因果が子に報い…ってやつでしょうか。
ただ、マーくん悪くないじゃん、とは思いました。しかし重い回でした。蓮くんパパがマーくんパパにいじめられていて、大人になった今も連くんパパが怯えて…
今井家全員でつらい気持ちを何十年も抱えていて、当のマーくんパパは全然気にもとめてない…マーくんパパの業が深い話でした。
マーくん…蓮くんからお父さんの話聞いて、闇堕ち的な目になっていましたけど、今後のお父さんとの関係も気になります。
#六十四円め【凪、刺される】
フセくんがマーくんを連れてタロさんハウスに来ましたが、マーくん荒ぶってますね。
サウナに凪とマーくんが入ったあたり、車酔いでダウンしている慎二がマーくんのことを気にしたり、凪のこと相当好きですよね、慎二。
凪がマーくんに色々言いますが、高校生の切れ味鋭い言葉に凪の心が刺されます。
「凪ねねの言葉はきれいに加工されてるから耳に入らず上滑る」
「いつも勝手に語りだして一人で気持ち良くなってる感じもきもい」
ザックリいきますね、マーくん!凪、ダメージ受けてサウナを退出、そのあと慎二がサウナへ!
慎二、マーくんの事情一切聞いていませんが、自分語りした慎二にマーくんの状況がマッチします。この2人の状況、同じすぎる!
慎二の状況は…
「小学校からの付き合いの友達全員とぐっちゃぐちゃになって」
「職場にも居場所ねーし」
「親との関係性も終わってっし」
「四面楚歌っすわぁ」
2人の状況、シンクロしすぎ!
マーくんも同じような状況にびっくりして解決方法を慎二に聞きますが、ここで凪に言われた
「選んだことないルートにしか突破口はない」
をやってみようと思ってる、と言います。
これは仕事を辞める前の凪とも似た状況で、少し前に凪が悩み、通ってきた道だからこそのアドバイスだったわけですね。
凪がすでに経験してきたからこそ、達観というか、穏やかに周囲を見渡せるようになった今の凪の雰囲気に、慎二やマーくんが感化されるというか、居心地が良いと感じているのかもしれません。
これはもう、ゴンさんじゃなくて慎二ルート入ったかな…という気もします。初めからじっくり、丁寧に人生観を描いていますもんね、慎二の。
ただ、ここにきてマーくん参戦のフラグも立ちそうな予感?
年齢が10くらい離れていますが、世相を反映すれば十分許容範囲内でしょうか。
選んだことない突破口ルート、慎二とマーくんはどのような選択をするのか、楽しみです!
#六十五円め【凪、推察する】
円とゴンさんの初邂逅!
円がSNSを駆使してバブルを見つけたことで、慎二のエアポケットが消滅しました。これは慎二が気の毒…
血尿を出すくらいなら別れた方が良いのでは…
言葉は悪いですが、円は慎二を踏み台にして覇王になろうとしていますよね。慎二は円の歯車に食い込んでいる印象です。
慎二は凪のからあげの腕前を褒めますが、凪はどちらかというと揚げ物は苦手と白状します。
「あなたにからあげ揚げる日は何日も前から必死に練習してたから」
「絶対においしいの食べてほしかったし」
慎二のグッとくる、影で努力する健気な女性、ドストライクな回答しました。
これ多分決定打になるんじゃないかな。慎二、凪に心持っていかれましたよね。
ここから慎二、凪に一途になるといいんですけど…どうかな?
あとは円とゴンさんが結託してきた…?こっちは凪と慎二が元サヤに戻ることを阻止するために立ち回りそうですね!
それぞれの問題を抱えつつ、11巻が終わりました。
凪のお暇を皆さんと一緒に楽しめたら嬉しいです♪
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