【漫画】付き合えなくていいのに│番外編①花野先輩の場合感想

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イララモモイ先生の漫画、付き合えなくていいのに、の最終回後の番外編感想です。

色々なキャラ、メインキャラ以外にも焦点が当たっていて、多角的なイララ先生の視点に驚きますよ!

※内容のネタバレをしています。まだ読んでいない方、これから読む方は気を付けて下さい。

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番外編①花野先輩の場合

中学生のときの時彦の初彼女で、えりこのバレー部の先輩です。

可愛くて華やかな外見と、積極的な性格で、時彦に自分から告白します。

時彦を見た瞬間、ピンときて恋に落ちたようです。多分初恋なのかな、と感じたのは花野先輩、時彦のことずっと引きずっているんですよね。

大学になってえりこが時彦と同じ大学と知り、連絡を取り、同窓会を装って時彦の様子を知りたいくらい引きずっていましたね。

花野先輩ははじめ時彦に別れを告げられたときと時間が経ったときの心境が丁寧に描かれていました。

『神様お願いです、なんでもするから、いい子にするから、この願いだけはかなえてください』

『私と付き合わないなら彼が一生誰のものにもなりませんように』

上記が中学のとき、別れた直後の心境でした。

少し…というかかなり過激ですね。なんとなく自分本位で、時彦のことは考えていないような印象を受けます。

『それでも今の私は彼と付き合いたいわけではなく、あの甘い記憶に恋しているだけなんだと思う』

『だからこのままでいい。あのかけがえのない気持ちを、記憶を守りたいから』

『時彦とはもう付き合えなくていい』

こちらは大学のときの心境です。

えりこに時彦の連絡先を教えてほしいと言いましたが、現在の時彦ではなく、当時付き合っていたときの幸せな記憶を守りたいから、やっぱり連絡先はいらない、とえりこにまた返信していました。

揺れ動く乙女の心ですね、花野先輩。

ただ、友達と結託して時彦にアプローチしたり、なんとなく徒党を組んで周りから固めていくタイプに見えます。えりこにコンタクト取ったときもそうでしょうし。

そしてそういうことする人は、時彦のタイプではないんですよね、きっと……

時彦は、花野先輩に告白されて付き合いましたが、そのときは『喜んでくれて嬉しい』と流される性格の時彦でした。

ただ、付き合ったあとにチャリ子が歌うオムスビズを聞き、

『パリパリのりのおにぎり薦められ、自分の心だまして食べようとしたけど、しっとりしたのりが好きだってことは忘れられなかったんだ』

この歌詞が時彦の心に響き、花野先輩にきちんと話をしてお別れしようと考えたんですね。

えりこと時彦の見えない糸で繋がれた感覚と、時彦がそれにより人生の指針にしているのがいいです…

最終回、時彦はきっと大好きな詩歌と結ばれたんだな、と詩歌が出てこなくても、今まで読んでいたら誰と結ばれたか、わかるようになっているのも素晴らしかったです。

時彦の人生の指針に、花野先輩も欠かせない人物でしたね。

花野先輩がいなければ、時彦は沼らせ男子として高校大学を過ごした可能性もありますよね。

時彦には花野先輩、えりこ、オムスビズ、詩歌、愛子さんと、人生に影響を与える人物が多数出てきました。

花野先輩には甘酸っぱい思い出として、時彦が心の中に生きていくんだな、と切ない気持ちになりました。

番外編はもう少し続くそうなので、まだまだ付き合えなくていいのに、を皆さんと楽しめたら嬉しいです♪

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