サイコミで連載していた悠木星人先生の、ハピネス 願望成就アプリが最終回を迎えました。
悠木先生、お疲れ様でした!
最終回の感想を書きたいと思います。
※ネタバレしています。まだ読んでいない方、これから読む方は気を付けてください。
こちらは1話読んだあとの感想です。私予想が見当違いでした。
最終回感想
デスゲーム的な序盤は、誰が死ぬのか、誰が生き残るのかを軸に読んでいました。
しかし連載終了したあと、ビターな気分になるようなお話だったと思います。デスゲーム的な始まりでしたので、その場合はバッドエンドが多い気がしますが、このハピネスはみんなに救いがあったのかな、なんて感じています。
ビターで少し救いのあるラスト…と思いますが、視点を変えることで色々見方が変わってくるのもこの漫画の面白いところだな、と思います。
あとは悠木先生が全て描ききれていたのなら良いな、と思いました。あとがきでは売り上げ的にきびしかったにも関わらず最終回まで描かせてもらったとあったので、サイコミ編集の方々もめちゃくちゃ頑張っていた形跡もわかりました。
スピード感ある展開とハラハラしたお話で、読む手が止まらず早く次読みたい!となった面白い漫画でした。
キャラクターもみんな良く、被らず良いキャラクターばかりだったので楽しく読めました。
デスゲームとしての終わり方が斬新だったので、この終わり方だけでデスゲーム界に一石を投じた感がある貴重な漫画だと思います。
リヤ感想
リヤは主人公というより、最大のキーマン的な存在でした。
火事を境に、犯人扱いされて人格が変わったのではなく、死神と取り引きして魂が分裂したため性格が変わったように見えていたのかなと思いました。
ナオに「私も死神と取り引きしたんだよ」と告白していたので、放火容疑をかけられているときに人格を2分する取り引きを死神としたのではないかと思いました。
元々の元気なリヤはナオのことが好きで、ナオと一緒にいたいかつナオの傷付いた心を救いたい(リヤの人格が突然変わる)ため、取り引きで分裂しずっとナオの魂の側に寄り添っていた。
火事後のおとなしいリヤの魂は、そのまま体に残りナオではなく、ヨウスケを好きになり高校生になった。こちらのリヤは記憶が火事以降しかない。
という解釈でしょうか…?
元気なリヤ、おとなしいリヤと判別してしまいましたが、これ逆じゃダメだったかな?
つまりおとなしいリヤが魂のままナオを見守っていて、元気リヤの魂が体に宿る…そうすればナオはリヤを好きでいられたかなと思いましたが、その場合元気リヤが放火犯にされた中傷に耐えられなかったのか。
元気リヤの心をも守るため、おとなしいリヤが表で頑張っていたということでしょうか。おとなしいリヤは火事の記憶、そもそもないですもんね。
色々な思惑が重なり、小学生リヤは死神と取り引きをしたんですね。
ナオよりも早く死神と出会っていて、ナオより先に取り引きをしていたことでしょうか?ここはちょっと時系列曖昧でわかりませんでした。ふ、複雑…でもすごい!
ナオ感想
※後半辛口になります。辛口が苦手な方は読まない方が良いかもしれません。
彼がこの物語の主人公でしたね!
最初のクールで無気力な印象から、終盤はガラリと変わり、リヤ至上主義者となっていました。
しかも元気だった頃のリヤが大好きで大好きで仕方がなく、むしろその感情は一途というより狂気じみて見えるときもありました。
元気なリヤが闇の中に一緒に来て、ナオが好きだから死神と取り引きした、ずっと一緒にいると迷わず言ってくれて、ナオは涙を流していました。
しかも2人なら光の中だ、と精神的に前向きに導いてくれるようなまさにナオにとって女神のような存在です。そこは良かったのかな、と感じました。
ただ、リヤがナオを運命と呼び、ナオのことを大好きになるエピソードあったかな?読み返してみますが、ナオ→リヤの感情の方が大きそうなイメージです。ちょいとヤンデレ気味な…
大切な友人の寿命を死神に捧げなければならなかったナオが、小学生時代に戻り、必死に走りながらターニングポイントを当事者たちにアドバイスしているときは、なんて優しい人なんだろうと感動しましたが、ナオの真の目的はリヤが元気なリヤのまま…つまりユイナとヨウスケが火事を起こさないよう釘を差すことでした。
でもスグルやカレンにも将来のアドバイスをして、ユイナにも精神論で諭し、一生懸命走りながら時間の許す限り人のために頑張っていました。
罪悪感がある程度にはみんなこと好きだったと言っていますが、優しいですよね、ナオ。
優しすぎて1番幸せになってもらいたかったな、と最後まで読んだ後はそう思いました。ナオが小学生時代に戻り命をかけて奔走していたときは感動でナオを応援しましたが、良く良く考えたらナオもナオの家族も可哀想です。
そもそもの原因はユイナとヨウスケ…ほぼユイナじゃん。ユイナが幸せに生きてナオが自己犠牲することないじゃん…と思ってしまい、そう思ったらユイナが好奇心旺盛ではなかったらナオが元気なリヤと生きたまま幸せになれたんじゃないかな…ユイナがナオのこういう一途でいじらしい想いや、魂が闇に閉じ込められることを知らないまま生きていることがなんだか理不尽と思ってしまいました。
ユイナのせいでナオとリヤが闇の中にいることになった不条理が納得できそうになく、この事実をユイナとヨウスケに知ってもらい、ナオやリヤの魂ごと記憶を背負いながら生きていって欲しかったな…なんて思いました。
今のままだと小学生のとき仲良くしていたナオが突然亡くなった、という事実だけがユイナとヨウスケにあるだけなので、ナオやリヤがどんな思いで生きたかが誰も知らないというか…理不尽ですよね。
まあそれを含めて死神としてはナオの贖罪として織り込み済みなのかもしれませんが…
ヨウスケ感想
※こちらも辛口です。
ヨウスケは、はじめはリヤの想い人だから何か重要なポジションかなと思っていましたが、おとなしいリヤと一緒になるためにいるような感じで最後終わりました。
なんていうか感情のないマネキン、ロボット的な存在というか…血が通っていない人間のようだなと思いました。
火事後のおとなしいリヤの相手として、優しいリーダーのヨウスケがいいのかなと思いましたが、最終的に別れてしまわないかちょっと不安になってしまいました。
というのもヨウスケはユイナと2人ででかけたり、ちょいちょいたらしっぽい描写があるんですよね。
それから火事を起こしたユイナが、帰りにリヤを見かけてリヤに罪をなすりつけた際もなにも言わずにユイナの言うとおりにしてリヤが苦しむのを見ていたり、リヤを見張るために一緒にいることを了承したりと、わりとユイナの犬ポジションなんですね。
リーダーと言いながらも、ユイナの言うとおりにリヤに放火殺人の罪をなすりつけ、そのため冤罪でリヤが苦しんでいたにも関わらず(その後火事の記憶を封印したと思い込んでいましたが)、自首するでもなく高校生まで数年間何事もなかったかのように普通に暮らしていたその感覚! リーダー失格では…なんて思いましたよ…
その後リヤに告白して付き合い始めたなんて、感覚おかしくないか? と思ってしまいました。
罪悪感はないのかな? 放火殺人の罪をなすりつけながらも、リヤを好きになって告白し、恋人になったわけですよね。
ユイナが白状したとき、リヤを見張ると言ってたのでヨウスケ側も、リヤが自分のこと気があると確信し、恋人になって近くで見張るのかと感じて、私はヨウスケの気持ちを一気に疑うようになってしまいました。
ユイナは、ヨウスケがリヤを想う気持ちは本物だったと言っていましたが、今まで罪をなすりつけていたユイナに言われても全く信用できず、ヨウスケはユイナに言われてリヤに告白したんじゃないだろうか…と余計なことまで考えたりしました。
つまり全ての元凶であるにも関わらず、冤罪をなすりつけたリヤに告白できる感覚がわからず、ヨウスケはリーダーどころかかなりのサイコパスに感じました。
良くナオはヨウスケをリーダーに選んだな…
こういう感じなので、なんか血が通っていないような人に感じてしまったかな…
最終回では、手をつないでデートしていましたが、リヤと付き合いながらもユイナが命令すれば言うとおりにしたり、失恋したから慰めてよと言われたらリヤと付き合いながらあっさりユイナを抱いたり、違う子に目を向けそうだな…と思ってしまいました。
ユイナ感想
彼女に関してはちょっとなんとも言えない感情になってしまいます。
アプリゲームのために鬼バイトしていたり、糖質を愛しているわりに痩せてたり、お洒落で可愛くて自分の意見をしっかり言える…魅力的でギャグもできる、日常パートで映えるキャラクターでした。
ですが、全ての元凶でした。ナオは彼女をハピネスでどうにかしても良いと思う…
ヨウスケを舎弟のように使い、リヤを貶めながらも友だち面して遊ぶ。
放火殺人の罪を告白しているときも、自首という言葉が出ず、自分勝手で利己的でした。
イトちゃんがハピネスを使ってユイナをデスノートしたことは過激でしたけど、読者の心を鷲掴みにした瞬間った気もします。
ユイナは放火しなかった世界線で幸せに暮らしていきそうですが、放火殺人なすりつけはなかったことになった!やったー!では済まないなと思いました。
スグル感想
スグルは最初から最後まで一途で愛に生きる人でした。
最初はお調子者だし、話し方も独特だし、こういうキャラクターははじめに亡くなりそう…と思いましたが、殺されるのではなく友美を助けるためにポイントを使い、友美のために亡くなった。
1人の女性を愛し抜いて守ったカッコいい人だと思います。
ただ初めは友達の命を削ってしまったため、最初は残念でしたが、物語が進むにつれてドンドンかっこよくなっていきました。
気が弱いところも個人的に私好みのタイプで、応援してました。
カレン感想
カレンは容姿がコンプレックスで、容姿のためにポイントと命を削っていましたが、頭が良いため自分だけの寿命を縮められることに気付き、そうしていましたね。
さらに容姿が良くなってもカラッポだ…と自分で気付いて人生を切り開いた、カズマと同じタイプかなと思いました。
ナオにアドバイスをもらってから、そのアドバイスを聞くようにランニングしていたり、努力していて良い感じでした。
前向きになったカレンは、カズマとお似合いだなあなんて思いました。仮にこの2人に子供がいたら、のびのびと良い子に育ちそうだなと思いました。
カズマ感想
カズマもリョウのためにポイント使ったり、ポイントで足が速くなっても意味がないと気付いたり、気性は荒いけど情に厚くて仲間思いですね。
正義感も強いので、真相を聞くときにカズマもいたらユイナに自首を勧める…というか警察に突き出してくれそうですよね。まあ事を大きくする、騒ぐ…みたいな面もありますが、基本正義感の強い良いヤツでした。
爽やかなスポーツマンシップで、この漫画の清涼剤のような存在です。
イト感想
途中から出てきてまるでダークヒーローのように立ち回り、場を動かしていました。
ヨウスケのいとこでヨウスケが好きということで、ハピネス勢6人を疑い、名探偵みたいな役割を担いました。
イトちゃんは確かにヨウスケを殺した犯人ではないとわかるし、良い名探偵役だったと思います。
真相がわかったらあっさりポイントを使い、ユイナを殺して自分も死ぬなど、なんか嵐のような少女でしたが、キャラはデスノートのLみたいで良かったです。
イトちゃんも人気出そうなキャラクターです。
ハピネス、とても面白くワクワクしながら読めた漫画でした!後日談とかいっぱい欲しかったな、と名残惜しいです。


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