恋人は公安刑事黒澤 透くんの
恋の行方編感想を
書きたいと思います。
出逢い編の続きです。
※黒澤さん本編、津軽さん本編、
歩さん本編のネタバレをしています。
これから読む方、まだ読んでいない方は
気を付けて下さい。
黒澤透について
黒澤さんは主人公と同い年という
他の教官たちとは一線を画している
関係性があります。
公安の攻略キャラでは珍しいタイプで
津軽さんが出てくるまでは唯一の
ムードメーカーでもありました。
実際スペシャルでも黒澤さんだけ
主人公は「透くん」とくん付けの
愛称で呼んでおり敬語も使わなく
なっていきます。
つまり他のキャラと差別化を
図ることができる
別格なキャラだと思います。
タイトルの中にも1人はいる
【特殊扱い】タイプですね。
ソシャで言うと恋乱犬千代、
ミラプリルカ、シミアンなど
ちょっと他と違う感覚が
ある特殊タイプ。
公安ではざっくり分けると特殊タイプが
2人いて1人が黒澤さんかな、と思います。
恋乱形式で言うと犬千代は幼馴染で
敬語をお互い使わない関係性です。
こちらが黒澤さんにも言えて
他の攻略キャラは全員年上なので
恋人になっても主人公は
敬語で話していたりします。
(ボルテージさん独特ですよね。
大抵恋人同士になったら
お互い敬語は取れそうですが)
黒澤さんは同い年の特別性があり
恋人になると主人公が敬語を
取ります。(ただ黒澤さんは
主人公に敬語を使います)
SPだと海司にあたりますね。
このように他と画した特別性を持つ
黒澤さんなので、読む前は
かなり楽しみにしていたのを覚えています。
ただ出逢い編から恋の行方編まで出るのが
相当遅く、間にトラトラ計画も挟みつつ
出逢い編ラストのあの衝撃から
お預けをされていた時期が長かったため
恋の行方編が出たときは
すぐに飛びついて読みました笑
(それくらい待ちましたよね、そういう方多いと思います笑)
恋の行方編感想
例の衝撃からの回想から始まりました。
弱みを見せて同情を誘い
一夜を共にしてやり捨てる、
という女性に最大限の
ダメージを与える傷付け方で
黒澤さんは冷酷に好意を持つ者を
切り捨てる……のが
本人曰く常套手段、だそうです。
これ衝撃でした。SPを読んでいた方は
【デッドアイ】なんて使ったりしていて
知っていたと思うのですが
あの明るくお茶目なムードメーカーの
黒澤さんにこんな闇があるなんて
ほぼ気付かれないんじゃないかな……
二面性が過ぎる。
二面性というかハムレット?
所謂バカを演じている天才で
真実を見抜くために本心を隠し
人を試す。生半可な覚悟では
出来ないことですね。
「弱き者よ、汝の名は女なり」
「オフィーリアよ、尼寺へ行け!」
「生きるべきか死ぬべきか、
それが問題だ……」
ではないですが
とにかく私、ハムレットと彼は
似ているような気がします。
カッコいいです。
(というかシェイクスピア先生の
書くセリフを日本語訳にすると
映えますね。相性良すぎ笑)
黒澤さん25歳ですからね……
どれだけ仄暗い闇を抱えているのよ……と
途方に暮れました。末恐ろしい……
現実にいたらちょっとあれですけど
読み物として読む分には
めちゃくちゃ魅力的な人だと思いました。
こう言ったらあれですけど
厨二心を擽るキャラですよね。
私大好物です。
それこそ学生時代に読んだら
恐らく1番嵌まっていたと
思います。
これ読んだ時点で私後藤さんと
拮抗するくらい黒澤さんのこと
好きだった記憶があります。
公安の中では後藤さんに次いで
今でも好きなキャラです。
総選挙では毎回後藤さんの次に
黒澤さんに多く票を入れます。
さて黒澤さんとの関係を言葉で表せず
(セフレでは……?)
(ヤリ捨てされた?)
と半ばもやもやしている主人公ですが
公安刑事になるための試練が訪れます。
全教科で10位以内に入らないと落第だそうです。
黒澤さん√の石神さんは若干マイルドです。
彼の本編では1位を取らないと
落第でしたよね、確か笑
黒澤さんにアドバイスをしてもらいます。
主人公が取り調べで参考にしたらよい人は
後藤さんだそうです。
因みに黒澤さんは颯馬さんを
参考にしているそうです。
黒澤√の颯馬さんは良いポジションで
出てきます。後藤√の加賀さんのような。
黒澤さんと颯馬さんの対話バランスが
絶妙な気がします。これは颯馬さん√の
恋のライバルは黒澤さんでしたが
逆に黒澤さん√のヒミツの恋敵編は
颯馬さんになる伏線かな?
対颯馬さん、すごく良さそうです。
あとは以前津軽さんのところでも
書きましたが曲者同士で
津軽さんもいいなあと思います。
大穴で対室長ですかね。
対室長、想像したらすごく良いな。
黒澤さんのお父さんと
ミッシングリンク的な繋がりが
あるので、読み応えありそうです。
アドバイスもらったときに
黒澤さんへの恋心を
自覚する主人公でしたが……
この後運命の飲み会があります。
もうこれハマりすぎて
抜け出せなくなっていますよね。
黒澤さんのことが大好きで仕方ない、
恐らく主人公が思っている以上に
黒澤さん大好き!って
雰囲気が滲み出ています。
まあその雰囲気を感情の機微に聡い
黒澤さんが即座に感じ取っていて
深淵の縁から主人公をどう
決定的に突き放すか考えている
最中でしょうか。
踏み込みすぎると暗闇に
逃げる男、黒澤 透。
黒澤さんのテーブルでは千葉さんの
コイバナをしているようでした。
黒澤さんが口説き術を伝授します。
「必ず夜景の綺麗な場所に誘い込む」
「夜景を見ながらちょっとした
思い出話をする」
「過去のつらかったこと、心を
揺さぶられたことを話す」
「最後に気弱な自分を少し見せる」
まるで自分とのことだ、と
主人公は気付きましたね。
面白おかしく小馬鹿にしたように
話す黒澤さんから決定打を
もらったようです。
「たかが一夜寝ただけの人には
関係のないこと」
と冷たい態度を取られても
黒澤さんにキラキラとした
憧れの目を向ける主人公に対し
突き離しに掛かってきていますね。
そして極めつけです。
自分に向けられた好意の目を
完全に反らしたくて、主人公にわざと
残酷なほど明るく接してきます。
仕事で主人公のことを見張るよう
ある人に頼まれていたから
親しくしていたと語る黒澤さん。
あっ、この話は主人公の名前を
主人公 ハム子にしてみました笑
ペルソナ3みたいになったかな……
だから接近した、そうでなければ
こんなに親しくしないと
暗に告げられます。
黒澤さん、ここまではびっくりするほど
生き生きとしています。
躊躇うことなく人を傷付ける。
公安として人心掌握術を得意としてきて
恐らく今まで自分の思い通りに
動いてくれた協力者が多かった中、
出逢い編で上手く自分の思うように
動いてくれなかった主人公に対して
多少鬱憤が溜まっていた部分が
あったのかなと思います。
だから今回はかなり手荒く
傷付けにかかり自分から
離そうとしたのかもしれませんね。
ただこの後から自分のしたことに
黒澤さん自身が傷付いて
苦悩することになります。
涙を溜めて思わず停まった駅で
飛び降りた主人公を追いかける
黒澤さん。
以前の一夜は主人公が黒澤さんを
慰めた形でしたので、今度は
俺が……とデッドアイ発動しました。
容赦なく意地悪ですよねえ。
黒澤さんの心理描写は公安で
1番不安定な気がします。
精神力が強く一本芯の通った
加賀さんや石神さんらと
対極にいる感じがします。
この辺り読んでいて、ヒミツの恋敵
出るならかなり黒澤さんのこと
焦らしてくれる意地悪な人が
いいなあと思っていました笑
主人公の痛みを知れ!と。
ここでビンタです。
津軽さんもされていましたが
ここは2人の心理が対比できて
面白いです。
性格の違いも見え隠れして
意外と津軽さんの方が打たれ弱かったり
気持ちが優しかったり、
黒澤さんの冷酷さや任務至上主義の
自分の心の殺し方だったり、
相当な捻くれ具合が
垣間見えたりしました。
特別訓練に抜擢され
フレンドリー伊坂の自己啓発セミナー
の会員12人をターゲットに
尾行することになります。
この訓練の間、主人公と黒澤さん
かなりギスギスしています。
とこのように主人公は黒澤さんに
悪態をつき、かなりツンケン
しています。
大嫌いになろうと努力している
風に捉えました。
そしてギスギスした雰囲気とは
真逆の、颯馬さん室長の主人公への
励ましと応援はめちゃくちゃ
ありがたい場面でした。
もうこれ颯馬さんにしちゃえば?
私なら行っちゃうよ。と鳴子ちゃんに
変わってアドバイスしたかった笑
室長も包容力があって自分の黒歴史
(例の写真)を曝け出しても
主人公に黒澤さんを救い出して
もらおうと仕掛けたり、
この二人は黒澤√の緩和剤でした。
ラーメンとか日丸さんの頭頂部の
話とか、かなり和みました。
もしかしたら黒澤さんとの
ギスギスした雰囲気を和らげるため
敢えてまったりした会話を
選んでくれているのかも
しれません。この2人いいなあ。
黒澤さんは業務日誌と本編のギャップが
ありすぎて……読んでいて
黒澤√が一番胸が痛いです。
石神さんから
「もし一週間この訓練が続くとしたら
君はこのターゲットを尾行するか?」
と問われ
「命令ならそれに従います」
「ただ彼女が売人である可能性は
低いと思います」
と自分の意見を言えたことで
石神さん、主人公を黒和堂病院へ
潜入させることを決めたんですね。
黒い感情を渦巻いている黒澤さんに
「院長は犯人ではない」と
NOを突きつける役割を
担わせたわけですね。
黒和堂病院に看護師として
働いている「平名 織江」の
動向を探ります。
彼女は半年前まで黒澤さんが
入院していた病院に勤務していて
薬物売買で捕まった首藤ナミカの
元同僚、ということで
連続不審死事件に関わっている
可能性があるそうです。
連続不審死事件はいずれも
宗教団体『終末の泉』の関係者。
潜入先の人々。
と、顔が出てくるのはこの3人です。
あとはサユミちゃんの4人か。
あれっ、平名織江、いないじゃん。
名前だけやたら出てくるけど
顔ないじゃん。
となり、結果的に怪しいのは
院長か門村さんか……となりました笑
最後まで平名織江の顔は出てこず
看護師さんたちや門村さんからの
噂のみ。控えめ美人(32)で
人気もありますが
今月で病院をやめるそうです。
ナニコレ、桐島……じゃない
平名、病院やめるってよ?
最終門村さんが犯人でしたが
サユミちゃんを狙ったのは殺すため
じゃなく、身代金目的の誘拐だそうで
終末の泉も平名織江も関係ないそう。
えーーー!
公安案件じゃなくて
身代金目的だけでこの事件
起こしたの?
ターゲットまる被りって
奇跡じゃないですか?それとも
ここから関わってくるのかな。
それこそミッシングリンク的に。
(看護師長が平名織江と門村さん
呼び寄せたらしいのでそこから
集まった可能性はありますが……)
黒和堂病院、米花町と化してません?
終末の泉の信者が集まってきたり
フレンドリー伊坂の受講者が
2人も看護師として働いていたり
患者さんが短期間に5人も不審死したり
身代金目的の誘拐犯がいたり
公安案件で潜入捜査している
捜査官の身内が経営していたり……
いや、まだ完結していないからですね。
続き気になる……
早く黒澤さん本編出てほしい!
あっでも後藤さんSeason4が
出るみたいです。
嬉しい……
後藤さんいつも新シリーズの
先陣切るのすごい嬉しいです。
公安課のジャックナイフ……?
いやエースっぽいですよね……好き……
ただ嬉しいけど黒澤さん停滞しすぎで
悲しいです。
室長も出たし津軽さん怒涛の勢いで
出てるし、黒澤さんだけ?
停滞してるの……
ところで
黒澤さんは騒がしいだけじゃないと
知っている人たちからの
黒澤さん評が面白いです。
黒澤さん結構悪ぶってるけど
愛されてますよね。最も公安らしい男
なので黒と言われれば黒にし、白にしろ
と命令されれば笑顔で白にしてしまう
ような人なので、怖い反面
まだ25歳なんですよね。
(でも室長、主人公が歩さんと黒澤さんに
同じようなことされてて
黒澤さんはお咎めなしで
歩さんは頬殴られて……
歩さんより黒澤さんが殴られても
仕方ないんじゃ……と
思ってしまいました。
歩さんが何となく不憫)
攻略キャラでは一番若いですが
未熟さみたいな面は歩さんよりも
なく、むしろ安定して悪に徹する
ことができる人で
それを揺るがしたのが主人公
なんですね。
これ。かなり内面揺らいでいます。
自分の過去を語り主人公の同情を誘ってから
「嘘ですよー」と明るく言い放ちました。
主人公が大粒の涙を流したところで
内心黒澤さんがめちゃくちゃ
心を痛めています。ポーカーフェイスですが
このときのことを後に謝りたいと
後悔しているんですね。
颯馬さんが言う
その他大勢になるくらいなら
嫌われた方が記憶に残る
と不健全な思考に囚われたためか
黒澤さんこの辺り主人公のこと
好きなのか嫌いなのか
すごくあやふやでした。
読んでいて
これ恋人同士になれるの?
と不安になるというか。
その辺り歩さんもそうでしたが
歩さんの場合は
「人を好きになれる人」
という前提がありましたが
黒澤さんはまず
「この人は人間を
人間として見ているだろうか?」
という前提があるため
主人公のことを本気で好きなのか
最後までわからなかったです。
ただ主人公の真っ直ぐな心根、
芯の通った目を深層心理では
無条件に信頼していたのかな、と
思います。
基本誰も信用していない黒澤さんが
主人公に対して本音を覗かせ
真心を見せるため
「あなたが苦手だった」と
本心を言ったのは主人公を
信頼していないと出来ない
ことですもんね。
読んでいる方は薄々気付いていましたが
直接言われるとヘコミますよね。
この台詞、主人公へ真心を見せるために
言ったそうですが、感覚が……
歩さんの絵にも
ありましたがなかなかサイコパス
っぽくてゾクゾクしました。
因みに歩さんの描いた黒澤さんの絵です。
一部ですが上げて良いかわからないので
ダメそうなら引っ込めます。
そしてお互いギクシャクしながら
好意を仄めかしつつ
黒澤さんの家。
黒澤さん、ここでは主人公が自分を
嫌いになったと思っているんですよね。
主人公からキスしたり真っ赤に
なったりしているのを見た上で
嫌われていると判断。感覚が……
主人公は黒澤さんに苦手と言われて
いたため、こちらも嫌われていると
思っています。これは理解できます。
主人公は懇願するように
好きになって欲しいと言いましたが
ここで黒澤さんが主人公に告白しても
俄かに信じられ……ます?
あれほど手酷く意地悪をされて
でも好きだと言われたって
今更?という感情がどうしても
拭えませんでした。
主人公も半信半疑で
「でも信用しよう」と
健気な感じで終わりましたが
ここからの黒澤さんに
期待ですね。
スペストでは愛の重さを
感じられるのですが
如何せん本編ここでストップ
している状態なので
スペストの愛の重さも
いつからこうなった??
と首を傾げてしまうときがあり
本編でぜひ主人公のことを大好きに
なる過程を書き切って
欲しいなと思います。
そうそう、黒澤さんSP組なので
後藤さん同様
SPの皆さんが友情出演しています。
後藤さんの場合は昴さんがかなり
出てきましたが黒澤さんの場合は
真壁さんが良い感じに
黒澤さんに絡んできます。
彼目線の真壁さんは優しくて
誠実で、思いやりがあって……
黒澤さん、周りにいる人にすごい
恵まれていますよね。
石神さんも無断欠勤を
上手く処理してくれたり
気が済むまで捜査させてくれたり……
黒澤さんの家を主人公に
教えなかった歩さんも
黒澤さんのことを思っての
ことだと思うし……
(黒澤さん√の歩さん、主人公
のこと全然信用していない
感じですもんね)
黒澤さんが普段みんなに
親切にしていたり一生懸命
人のために動いたりしているから
そのお返しのような気がします。
優しいところも沢山あるので
それも含めて黒澤さん、
なんですよね。
100恋+をプレイしている皆さんと
一緒に楽しめたら嬉しいです。
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