【漫画】付き合えなくていいのに|111話感想【えりこ・北山の場合】

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サイコミさんで電子連載している、イララモモイ先生の「付き合えなくていいのに」えりこ・北山の場合の感想です。

111話を書いています。

※本編ネタバレをしています。これから読む方、まだ読んでいない方は気をつけて下さい。

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111話【えりこ感想】

場面が結構動いていましたね!1つずつ見ていきたいと思います。

時彦と詩歌が大学の食堂前で待ち合わせしていて、そこをえりこが目撃している場面でした。

えりこは時彦をお昼に誘おうとしますが、詩歌に対応する時彦の見たことのない表情に切なくなります。

片思いを楽しみたいというえりこでしたが、これは詩歌のいない空白の3年間、えりこは本当に時彦と進展したいとは思っておらず、ただ一緒にいたい、片思いを楽しみたいとの想いから行動にでなかったのかな…と推察はできるのですが、オムスビズのライブとか一緒に行ってもおかしくなかったんじゃないかな…とか色々考えてしまいました。

オムスビズの話であれだけテンション上がって盛り上がれるのだから、ライブ一緒に誘う方が飲みに誘うよりも可能性があったんじゃないかな…なんて思ってしまいました。

ただ、そういう下心ある駆け引きを好まないのが真っ直ぐなえりこらしくていいな、とも思うんですよね。

このえりこの真っ直ぐさが、詩歌が尊敬したり憧れたりしている部分だと思うので、ここを変えたらえりこの核の部分がなくなってしまうのかもしれませんね。

あとは…なんとなく恋に恋するところがあるのかな、と感じています。恋人がいなかったため、多分付き合ってからプラスの部分もあるけれど、色々マイナスの部分も見えてきてしまうという、現実的な恋人の存在というより、時彦の悪い部分を見ていないような気もするんですよね。

色々な経験をこれから積んでいく過程だと思うので、えりこは時彦に失恋することがこの漫画のテーマなのかな、と思ったり…

それからフェス前日にオムスビズの皆さんとスゥイラブでカラオケに行っていましたが、そこでも時彦が詩歌を想った思い出の曲【おむすびの人】をサトコさんが熱唱しているのを聞いてジンワリと涙している感じでしたね。

TKさんが「初恋の人を想って歌った曲」に感銘を受けたことをえりこに伝えました。

そんな時彦を見たえりこの「あー……」と察した顔が切ないですね。

この切なさをライブにぶつけて、時彦にその後告白する流れなのかな…

ここ最近のえりこの切なさが半端なく、えりこを応援している方は耐え時な感じですね…

111話【時彦感想】

時彦は、詩歌と待ち合わせしていてソワソワしていましたね。

前回えりこが話しかけても、どこか上の空で詩歌がいつ来るか待っている感じでした。

今回は詩歌に気を使い、座るところを探して、コーヒーを買って…と気を使っていました。

3年会っていなかった時間も、「ずっと先輩の事を考えていた」と詩歌に言っていたので、再会したときに高校のときの詩歌…時彦が好きになったときの詩歌に戻っていた感じで、あの詩歌を見たら時彦がてんぱってしまうのもわかるな、となります。

1人ずつ行動を見ていると何となく察してしまいますが、時彦はえりこのことを想っている描写はそこまでないですね。

むしろ詩歌がそこにいたら、あとの人は全員眼中になくなって、詩歌しか見えなくなる感じ…これを素でやっているので、だいたいの女性は時彦の気持ちに気付いてしまうやつですよね。

時彦は詩歌に対して、何となく負い目があるから一緒にいるんじゃないか、と3年間離れるまで思っていました。

でも負い目関係なく詩歌の持つ雰囲気や態度に惹かれている感じがします。

相談がなんだったかは描かれていませんでしたが、時彦の色々な表情を引き出しているのは、確実に詩歌っぽいですね。ウユニ塩湖エンド…ありかも?

111話【詩歌感想】

詩歌はもう時彦と離れていた3年間で、達観の境地に達しているようで、人の意見に流されない素敵な女性になっていますね。

なので、時彦から連絡が来てニコニコした表情を崩さなかったり、落ち着いています。

多分こうなった詩歌は最強で、えりことしては恋敵にするにはかなりのラスボスです。

詩歌が出てこなくても、今後えりこの頭の中は、時彦が何か普段と違う表情をするたびに詩歌のこともセットで思い出してしまうような、そんなラスボスの存在になりそうです。

全然精神的に治っていなかった擬態詩歌のときと、ファッションが全然違いますね。大人っぽい、自立した女性のファッションになっています。

ただ時彦って、詩歌が太っていたときの容姿にときめいて、一目惚れしているんですよね。

詩歌自身が自分を否定し、周囲からも容姿をけなされていた時期、時彦だけが詩歌の容姿を肯定していた。

私ここ本当に好きで、自分自身すら否定していた詩歌のことを、時彦だけが受け入れて素敵だと思っていた。この2人の関係性、本当に好きなんです。

時彦と詩歌の深い繋がりがありすぎなので、ここ2人が敢えて結ばれず、時彦とえりこが付き合うようになった世界線も…見てみたいと思う人は私だけかな…

時彦がえりこと結ばれたとして、そこからがえりこの本当の試練だと思うんですよね。恋人の心の中には常に自分じゃない人がいる…でもそれをどう克服するか…みたいな少年漫画的少女漫画…みたいな。

まあ時彦詩歌の心情の移り変わりが、とても丁寧に描写されていますもんね。なんていうか…漫画板ヘルマン・ヘッセみたいな…

ワルツを奏でるような心情描写が多いというか、詩的な感じがヘルマン・ヘッセ読んでる感覚に陥りました。

最終章、どうなるか楽しみですね。

付き合えなくていいのに、を読んでいる方と一緒に楽しめたら嬉しいです♪

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